【テスト1日目】vs.刑法特講〜世の中そんなに甘くない〜

 

定期試験が始まった。今日が1日目。命運を占う初戦。落としたくない。(マジで)

 

なんとなく感想戦【vs.刑法特講】

 

直前の予想では、因果関係と正当防衛が出題、因果関係は事例で正当防衛は論述という予想をしていた。

 

理由はなんだかんだ、因果関係出せば落とす奴はいないだろうという考えと、条文を記載するという言葉から正当防衛は必ず出るだろうという考えが元である。

 

しかし、そこは内山教授である。論述、事例どっちも解けるようにしとけよ=どっちも出すではなく、どっちも解けるようにしとけよ=折衷案でも解けるだろ。は多くの学生に気づきを与えた。

 

【出題】

 

設例1が不作為犯の事例、設例2が正当防衛の事例という異例の出題であった。

 

しかし、設例1はシャクティパッド事件(不作為犯の中でも超有名な事例)であり、不作為犯一点がけの生徒は大歓喜であった。

 

また、設例2に関しては正当防衛を中途半端に勉強してきた奴(教室内には『正当防衛なら楽勝っしょ!』といっていた学生がいたが、彼の冥福を祈るばかりである)を虐殺にも等しい形で葬りさる出題となった。

 

【設例1】

 

前述の通りまごうことなきシャクティパッド事件だった。不作為犯の作為義務についての学説展開を上手くかければミッション終了。ただ、長い。筆者も試験前は(片方書き終わったらもう片方も解いてみよ)など甘い考えをしていたが、見事50分かかった。

 

【設例2】

 

問題はこちらである。事例2つを比較する。かなりの良問であるが、前述した通り中途半端な勉強では論点の抽出さえさせない問題構成である。

 

論点は、過剰防衛の法的構成や、防衛の意思、急迫性の成否等であろうか。

また、最後の最後に罪数処理と未遂既遂判断が待ちうけており、果たしてこれをかけた奴が居るんだろうか、というレベルである。

 

【まとめ】

 

不作為犯が書けない?しょうがないな、正当防衛書かせてあげるけど難易度は上げるよ、という内容で、まさしく刑法"特講"であるのだ、ということを学生に思い出させた。

今回は『因果関係となんてやっても勉強にならんし、正当防衛なんて論点多すぎ。。絶対出ないだろうけど、不作為犯やっとこ。ま、一応因果関係極めて予防線貼るべW』という妙に前向きな姿勢が功を奏しなんとかなったが後期からはもう少し気を引き締めて教授の話を聞く必要があるかもしれない。

 

【オマケ】

 

犯罪学はラベリング理論一点読みの賭けに勝ち、なんとかなった。ゼミの友人に感謝。